鉄鋼大手の墺Voestalpine(リンツ)は13日、米テキサス州に直接還元製鉄プラントを建設すると発表した。世界8カ国の計117カ所を対象に選定作業を進め、同地への設置を決定。米国ではシェールガス革命を受けて燃料価格が大幅に下落しており、それが決め手となったもようだ。
\同社の国外投資としては過去最高の5億5,000万ユーロを投じてプラントを建設。2016年から粗鉄を年200万トン生産する。雇用規模は150人。還元剤にはコークスでなく環境に優しい天然ガスを投入する。
\同工場で生産した粗鉄の半分は欧州に輸出し、リンツ、ドナヴィッツ工場(ともにオーストリア)で粗鋼へと加工する。残り半分は当面、他社に販売するものの、将来的には必要に応じて自社で利用する。
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