トラックや鉄道車両用のシート製造大手Knorr-Bremse(ミュンヘン)が18日発表した2012年12月期の最終利益は前期比10.4%減の2億9,500万ユーロに縮小した。人件費の上昇のほか、顧客メーカーの値下げ圧力が強まっていることが響いたという。売上高は1%増の43億ユーロに拡大した。
\値下げ圧力が強まっているのは、顧客企業が価格交渉力を強めているためだ。自動車大手のVolkswagen(VW)はコストの大幅削減に向けて傘下の商用車メーカーMANとScaniaの調達業務の一本化に動き出しており、その影響はすでに現れているという。ローレンツ・ツヴィンクマン社長は記者会見で、同様の傾向は鉄道車両メーカーにもあると指摘した。
\2013年12月期は1~2%の増収を見込む。最終利益については事業効率改善措置の効果で拡大に転じ、3億ユーロを大きく超えると予想している。
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