独建設大手Bilfinger(マンハイム)のローラント・コッホ社長(前ヘッセン州首相)は13日の決算発表で、現在売りに出されている競合Hochtiefのサービス事業の買収に関心があることを明らかにした。ただ、サービス事業の売却を検討する建設会社はほかにもあると指摘。自社のサービス事業(ファシリティ・マネージメント事業)の利益率が大きく押し下げられるようなら買収しないとの立場も明確に示した。
\Hochtiefは2月末、サービス事業の放出方針を表明した。同事業は従業員数が5,700人、売上高が7億ユーロ。Bilfingerの当該事業に比べ利益率が低く、売却額は2億ユーロ未満にとどまると予想されている。
\コッホ社長はBilfingerを建設会社から「国際的なエンジニアリング・サービス企業」に脱皮させる方針で、2011年半ばの社長就任からこれまでに計24社を買収してきた。同年から5年間で買収に計10億ユーロ以上を投入する計画だ。
\同日発表の2012年通期決算の営業利益(EBITAベース)は前期比17.4%増の4億6,600万ユーロで、過去最高を更新。完工料収入も1.9%増の86億3,500万ユーロに拡大した。
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