市場調査大手GfKが3月27日発表したドイツ消費者景況感指数の4月向け予測値は5.9となり、前月と同水準にとどまった。景気の見通しは改善したものの、所得と高額商品の購入意欲に関する指数がやや悪化。全体でプラマイゼロとなった。個人消費を取り巻く環境は依然として良好を保っている。
\景気の見通しに関する3月の指数(4月向け予測値の算出基準の1つ)は前月のマイナス2.5からプラス0.6へと3.1ポイント増加し、4カ月連続で改善した。同指数が長年の平均値であるゼロを超えるのは昨年6月以来で、9カ月ぶり。イタリア議会選挙の結果、ユーロ危機の再燃懸念が出たものの、ドイツの消費マインドには影響を与えていないもようだ。アンケート調査の実施時期の関係でキプロス危機は反映されていない。
\所得の見通しに関する指数は29.4で、前月の31.8から2.4ポイント低下。高額商品の購入意欲に関する指数も37.0から36・2へと0.8ポイント下がった。
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