独最大手銀行のDeutsche Bank(フランクフルト)が米国の商業用不動産事業を三菱UFJフィナンシャル・グループに売却することが8日、明らかになった。取引金額は37億ドル。Deutsche Bankは売却により資産を圧縮して自己資本を強化する意向だ。
\ロイター通信が業界情報として報じたところによると、三菱UFJに譲渡するのは子会社Postbankが保有していた不動産融資債権で、現在はDeutsche Bankが資産の売却に向けて設立したバッドバンク(NCU)の管理下にある。債権の半分以上は不動産価格が上昇しているニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴにあるため、健全な資産とみられている。
\三菱UFJは今回の取引が成立すると、米国の商業不動産融資市場で現在の17位から9位に浮上する見通しだ。
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