世界最大の産業見本市ハノーバーメッセが7日夜、開幕した。今年は世界62カ国から6,504社が出展。国外からの出展者数は初めて国内勢を上回った。パートナー国となったロシアからは過去最大の160社が参加した。
\今回は生産プロセスの制御と情報技術(IT)の融合を通して工業の歴史に新たな地平を切り開く「Industry 4.0」がメインテーマに選ばれた。これはインターネットの「Web 2.0」をもじった表現で、蒸気機関の発明に伴う18世紀後半の産業革命を「Industry1.0」、ベルトコンベアを利用した20世紀初頭の大量生産化を「Industry2.0」、1970年代に始まったオートメーション化を「Industry3.0」と定義している。
\Industry4.0はこれに続く生産技術の革新で、例えば大量生産を維持しつつ同じ生産ラインで同時に様々な製品を製造する。部品にバーコードやRFIDチップを搭載することで、製造装置と部品が相互に情報をやり取り。様々な種類の製品を量産できるようにする。このほか、省エネや生産性の向上などの効果も期待できる。
\Industry 4.0が実用化されるのは10年以上先と予想されており、今回の見本市ではIndustry 4.0につながるアイデア製品などが展示された。
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