ドイツのメルケル首相とインドのシン首相は11日ベルリンで共同記者会見を開き、欧州連合(EU)とインドが進める自由貿易協定(FTA)交渉の成立に意欲を示した。メルケル首相は交渉で未解決の問題があると前置きしたうえで、協定を成立できる状況に達していると指摘。シン首相も速やかに調印されると前向きな姿勢を示した。
\インドとEUは2007年6月にFTA交渉を開始した。しかし、知財権や政府調達、インド人労働者向けのビザ規制緩和、欧州車の輸入関税引き下げなどの問題をめぐる意見の対立から交渉の進展が遅れている。
\メルケル首相は自動車関税問題について、段階的な解決法も考えられるとの立場を示した。またシン首相は、EUの銀行・保険会社がインドでの活動を制限されていることについて自由化を約束した。知財権保護やサービス、農業分野では「さらなる協議が必要」(メルケル首相)な状況という。
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