中国の大手通信機器メーカー華為技術は現在の2.3%にとどまるドイツのスマートフォン市場シェアを可能な限りすみやかに5%へと引き上げる意向だ。同国の消費者向け事業を統括するラールスクリスティアン・ヴァイスヴァンゲ氏が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした。
\華為技術は2002年にドイツ進出を果たし、現地雇用規模は現在1,600人に上る。スマートフォン事業には電気通信大手Deutsche Telekom向けのOEM供給を開始した09年に参入し、2年前からは自社ブランドも販売している。ただ、販売ルートはLidlなどのディスカウントスーパーや家電専門店、ネット通販事業者がメインで、売り上げの70%を占める。今後は移動通信サービス事業者との協力関係を強化していく。
\また、「低価格帯メーカー」というブランドイメージを払しょくするため、高性能機器を投入。競合よりもコストパフォーマンスを高くすることで価格に敏感な消費者を顧客として獲得する意向だ。サムスン電子に対抗するとしている。ブランド知名度の向上に向けては広告活動も強化している。
\昨年第4四半期の独スマートフォン市場1位はサムスンで、2位以下はApple、ソニー、HTC、Nokiaと続いた。華為技術は6位に付けている。
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