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2013/5/15

企業情報

Outokumpu Oyj―独子会社VDMの放出検討―

この記事の要約

フィンランドのステンレス鋼大手Outokumpu(エスポー)は13日、独子会社VDMの放出を検討していることを明らかにした。手元に残す可能性もあるものの、全面ないし部分売却、新規株式公開(IPO)を視野に入れている。年末 […]

フィンランドのステンレス鋼大手Outokumpu(エスポー)は13日、独子会社VDMの放出を検討していることを明らかにした。手元に残す可能性もあるものの、全面ないし部分売却、新規株式公開(IPO)を視野に入れている。年末までに結論を出す意向だ。

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Outokumpuは昨年、Thyssenkruppのステンレス鋼部門Inoxumを買収し、それに伴いVDMを取得した。VDMは航空機、エネルギー、化学産業向けに腐食や熱への耐性の高い高付加価値素材を製造しており、本社所在地ヴェルドールのほか、アルテナ、ジーゲン、エッセン、ウンナ(すべてドイツ国内)に工場を持つ。従業員数は2,000人(うちドイツが1,600人)。売上規模は13億ユーロで、黒字を計上しているという。

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OutokumpuはInoxumの買収に伴い2017年までに従業員を2,500人削減する計画で、今年はドイツの570人を含む計770人を整理する。VDMでは人員削減を行わない。

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