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2013/5/15

企業情報

Deutsche Telekom AG―ヘビーユーザー対策で上乗せ料金導入へ―

この記事の要約

電気通信大手のDeutsche Telekom(ボン)はデータ送受信量の多い固定網インターネットのフラットレート顧客に対し上乗せ料金を課す方向だ。オーバーマン社長は8日の決算発表で、正確な料金は未定だが、2016年から1 […]

電気通信大手のDeutsche Telekom(ボン)はデータ送受信量の多い固定網インターネットのフラットレート顧客に対し上乗せ料金を課す方向だ。オーバーマン社長は8日の決算発表で、正確な料金は未定だが、2016年から10~20ユーロを上乗せするとの見通しを明らかにした。

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同社は先月下旬、データ通信量が一定量を超えた固定網ネット顧客を対象に通信速度を引き下げる計画を明らかにした。ビデオ・ダウンロードの急増などを背景に通信容量が限界に達する恐れが出てきたためで、新規顧客(5月2日以降の契約)に適用する。実際に速度制限を実施するのは16年以降になるとしている。

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新方針に対しては消費者のほか、閣僚からも批判が出ており、監督官庁の連邦ネットワーク庁(BNetzA)は妥当かどうかを調査する。Deutsche Telekomは「動画などを大量に送受信する3パーセントのヘビーユーザーが通信回線容量の30%を利用しており、通信量無制限は実質的に、ごく少数のユーザーを優遇している」として、上乗せ料金導入を公正な措置だとしている。

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