電気通信大手の英ボーダフォンは16日、ドイツの固定通信網事業でドイツテレコムと提携すると発表した。ドイツテレコムが構築するVDSL2ベクタリング通信インフラ（超高速通信網）を利用する計画。ドイツテレコムは先ごろ、西テレフォニカの独法人とも同様の取り決めをしており、VDSL2ベクタリング分野で計2社と提携することになる。
\VDSL2ベクタリングは通信機器大手アルカテル・ルーセントが開発した次世代超高速通信技術で、ブロードバンド通信技術VDSLの改良版。既存のメタル回線（銅線）を使用したままで、顧客宅まで直接光ケーブルを引き込んだ場合に匹敵する50～100メガビット／秒の通信速度を実現する。連邦ネットワーク庁（BNetzA）は先月、ドイツテレコムによるVDSL2ベクタリングのアクセスポイント独占を制限つきで認める意向を表明した。
\ボーダフォンとドイツテレコムの提携計画は独連邦ネットワーク庁（BNetzA）と独連邦カルテル庁の審査を経て年内にもスタートする見通しという。
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