独ホーム・キッチン用品メーカーLeifheit(ナッサウ)の過半数資本を保有するシューラーボイト家とクナップボイト家が、保有株を全量売却する計画を撤回した。買収には多くの投資家が関心を示したものの、条件が折り合わなかったため。同社が23日、明らかにした。
\両家の持ち株比率はシューラーボイト家が約49%、クナップボイト家が約10%で、合わせて約59%に上る。メディア情報によると、両家の子息に保有株を継承する意思がないため、売却交渉を進めていた。
\『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、買収には独競合FackelmannとFreudenbergが関心を示したが、両社はLeifheitの部分買収を希望したため、交渉から脱落した。また、両家の保有株あわせて59%の取得には同業の米JardenとイスラエルSami Sagol、および蘭小売大手Blokkerが関心を示したものの、59%を取得するとドイツの株式法の規定により残りの40%強についても株式公開買い付け(TOB)を実施しなければならないため、買収を見送ったという。
\Leifheitは1959年の設立で、幅広い分野の日用品を生産している。従業員数は1,000人。2011年の売上高は2億2,000万ユーロ、営業利益(EBIT)は1,400万ユーロだった。
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