ドイツ連邦経済省が6日発表した2013年4月の製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比2.3%減(暫定値)となり、3月の同2.3%増(修正値)から大幅に悪化した。大型受注が極端に少なかったことが響いた格好。大型受注を加味したベースでは1月から上昇基調が続いており、経済省は「独製造業は弱含み局面を徐々に脱しつつある」との見方を示した。
\地域別でみると、国内とユーロ圏(ドイツを除く)がそれぞれ3.2%、3.6%減少。非ユーロ圏も0.2%低下した。
\部門別では投資財の落ち込みが最も大きく、3.6%減少した。ユーロ圏が7.0%縮小。国内と非ユーロ圏も各3.2%、2.7%低下した。
\中間財は1.9%減。非ユーロ圏が5.0%増加したものの、国内(4.0%減)とユーロ圏(3.5%減)が大きく落ち込み、足を強く引っ張った格好だ。
\消費財は7.5%増と大幅に拡大した。ユーロ圏と非ユーロ圏がそれぞれ14.8%、8.7%の幅で増加、国内も2.4%増えた。
\製造業受注を特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、3~4月は前の期の1~2月を2.3%上回った。すべての地域が増加。増加幅は国内が1.4%、ユーロ圏が2.8%、非ユーロ圏が3.1%に上った。部門別では中間財と消費財がともに2.9%増え、投資財も1.9%伸びた。
\