ネット通販世界最大手Amazonの独法人が独自の配送サービスを開始するとの観測が浮上している。17日付『ヴェルト』紙が報じたもので、欧州エクスプレス便大手GLSのリコ・バック社長は「Amazonが取り扱う小包の量を考えると十分に採算が合う」と語った。Amazonが自前の配送サービスを立ち上げると、同社の荷物を取り扱うDHLやUPSなどの大手配送事業者は痛手を受ける見通しだ。
\これに対し、Amazonの広報担当者は「そういった話はない」と否定している。
\Amazonの独輸送コストは現在、1件当たり2ユーロ以下にとどまる。顧客から徴収する配送料はこれよりも高く配送料が大きな収入源となっているため、同社が独自配送サービスを開始するかについては疑問の声もある。運転手の人件費やガソリン代の高騰、若い世代の運転手の減少など配送業界全体が厳しい局面を迎えていることもあり、Amazonが物流事業に算入するメリットは少ないという。
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