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2013/6/26

経済産業情報

海運業界が倒産危機に直面

この記事の要約

監査法人大手プライス・ウォーターハウス・クーパーズ(PwC)がドイツの海運企業100社を対象に実施したアンケート調査で、約90社が「年内に多くの海運企業が倒産する」と回答した。業界の過剰な輸送能力を背景に運賃が低下してい […]

監査法人大手プライス・ウォーターハウス・クーパーズ(PwC)がドイツの海運企業100社を対象に実施したアンケート調査で、約90社が「年内に多くの海運企業が倒産する」と回答した。業界の過剰な輸送能力を背景に運賃が低下しているうえ、燃料価格も高止まりしているためで、各社は危機感を募らせている。

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海運業者の多くは2008年の金融・経済危機以前にコンテナ船を発注、これが過剰供給の原因となっている。12年のコンテナ船稼働率は71%で、前年の86%から大幅に低下した。需給バランスの回復は早くとも再来年以降の見通しだ。

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こうした状況を受けて、50社が生き残りをかけて提携を検討している。世界大手のMaersk Line(デンマーク)とMSC(スイス)、CMA CGM(フランス)は18日、2014年から計255隻を共同運行することを明らかにした。

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ドイツの銀行はコンテナ船購入へ融資を中止または縮小している。これを受けて最近は中国や韓国の銀行の融資が増えており、88社が「数年以内にアジアの銀行がドイツの海運企業に大きな影響を及ぼすようになる」と回答した。

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