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2013/7/10

総合 - ドイツ経済ニュース

ECB総裁が追加利下げ示唆

この記事の要約

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は4日、定例政策理事会後の記者会見で「(理事会は)長期間にわたって政策金利を現行水準に据え置くか、より低い水準とすることを見込んでいる」と述べ、追加利下げの可能性を示唆した。ユーロ圏17 […]

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は4日、定例政策理事会後の記者会見で「(理事会は)長期間にわたって政策金利を現行水準に据え置くか、より低い水準とすることを見込んでいる」と述べ、追加利下げの可能性を示唆した。ユーロ圏17カ国に適用される最重要政策金利については現行の年0.5%に据え置くことを決めた。金利据え置きは2カ月連続。

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ECBが中期的な金利政策について、明確な指針を示すのは初めて。ドラギ総裁は低金利政策を維持する期間が具体的にどの程度かという記者団の質問に「長期間とは長期間のことだ」と述べ、明言を避けたが、「金融緩和からの出口は非常に遠い」と付け加え、当面は利上げを行わないことを強調した。

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ECBが低金利の長期継続を宣言するという異例の動きに出たのは、米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が量的緩和策の年内縮小を示唆したことで、債務危機で揺れた金融市場が安定化に向かっているユーロ圏も追随することへの不安が広がっているため。

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