電機大手の独Siemens(ミュンヘン)がタービン整備サービス子会社Turbo Careを英Woodとの合弁会社に移管する。ロイター通信がSiemensの広報担当の発言として9日報じたもので、Woodは合弁会社に51%出資する。
\新会社では発電・産業用タービン、発電機向けの整備サービス事業を展開。Siemensは総額4億2,800万ドルの資産、Woodは同6億1,900万ドルをそれぞれ持ち寄る。従業員数は4,500人で、Siemensからは1,800人が移籍する。新会社の売上規模は明らかにしていない。新会社は成立後3年でシナジー効果が1,500万ドルを超える見通しという。Siemens製タービン・発電機向けのサービスは今後もSiemensが単独で行う。
\Turbo Careは米Westinghouseとの提携から生まれた企業。もともとはWestinghouseとFiat製タービンの整備を手がけてきたが、その後、他のメーカー製品にも手を広げた。
\タービン・発電機向けサービス事業は利益率が高い。それにもかかわらずSiemensが合弁化に動いたことを受け、専門家の間には他社製品向けサービス事業の利益率は同社が期待したほど高くなかったとの見方が出ている。
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