世界最大の国際農業機械見本市Agritechnicaが12~16日の5日間、ハノーバーで開催された。同見本市の規模は拡大し続けており、6回目となった今回は前回(11年)を200社上回る2,900社が出展。総展示面積は11%増の24万6,600平方メートル、来場者数は41万9,000人といずれも過去最高を記録した。
\国外からの出展は1,453社と初めて過半数に達した。出展企業数が最も多かった国(ドイツを除く)はイタリア(368社)で、オランダ(117社)、中国、フランス(ともに101社)、トルコ(92社)、オーストリア(81社)がこれに次いだ。
\農産物の需要は人口増や新興国の生活水準向上、バイオ燃料の利用拡大を受けて急速に高まっている。一方、農地面積には限りがあり、ドイツ農業協会(DLG)によると、世界の人口1人当たりの農地は1950年の5,100平方メートルから2000年には2,500平方メートルに半減した。2050年には1,800平方メートルにまで縮小すると予想されている。このため、単位面積当たりの収穫量の拡大や農作業効率改善による水、燃料などの資源節約が重要な課題となっている。
\こうした事情を背景に、新技術への業界の関心は高く、Agritechnicaでは約400件の新製品・新サービスが紹介された。DLGによると、特にICT(情報通信技術)を駆使した農業ソリューション(スマートアグリ)に注目が集まっているという。
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