米自動車大手General Motors(GM)の欧州子会社Opel(リュッセルスハイム)は今年、欧州市場シェアの後退が15年ぶりにストップすると予想している。カールトーマス・ノイマン社長が22日明らかにしたもので、1~10月のシェアは前年同期と同じ6.8%を保った。新モデルの投入や、自前の自動車金融サービスを7年ぶりに再開したことがプラスに働いているもようだ。
\財務も改善しており、第3四半期(7~9月)の売上高は前年同期を2年ぶりに上回ったという。1-9月期の赤字幅も半分以下に縮小できたとしている。
\今後、大幅な販売拡大が期待できる市場としてはロシアとトルコを挙げた。ロシアについては今後数年でドイツを抜いて欧州最大の市場に成長すると予想されているうえ、同社のブランドイメージも高いと指摘。トルコについても◇自動車の普及率が低い◇人口に占める若年層の割合が高い――ことが追い風になるとしている。
\中国には進出しない。同国市場を開拓するには販売網の構築などに莫大な投資を要し、同社には捻出できないためだ。中国には姉妹ブランドのChevroletが進出しており、Chevroletブランドの販売拡大がOpelの利益につながるとしている。
\OpelとChevroletについてはブランドの差別化を図り、欧州市場ですみ分けを図る必要があるとの認識を示した。
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