独連邦カルテル庁は26日、インターネット通販最大手のアマゾンを対象とする独禁法上の捜査を中止すると発表した。同庁が要求した改善措置をアマゾンが履行したためと説明している。
\アマゾンはマーケットプレイスに出店する事業者に対し、同マーケットプレイスでの販売価格以下で他のマーケットに出店することを禁じていた。カルテル庁はこれを問題視して2月に調査を開始した。
\具体的には他のマーケットプレイスでアマゾンよりも安く販売する自由を出店者から奪う結果、マーケットプレイス間の競争を阻害している可能性があると判断。また、アマゾンがこうしたルールを持つことで新規事業者の市場参入が抑制されるため、同社は出店料を高く設定でき、そのコストが最終的に消費者に転嫁される恐れがあるとしていた。
\これを受けてアマゾンは8月、問題とされた出店条件を約款から除外する方針を表明。また、既存の出店者の一部について、同約款条項をすでに変更したことも明らかにした。
\だがカルテル庁は、約款が変更された出展者が一部に限られていることを批判。また、同約款条項の廃止を出展者に周知徹底することを要求した。アマゾンがこれらの点に応えたため、同庁は今回、捜査の中止に踏み切った。
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