欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2014/1/29

企業情報

Fresenius―病院買収の規模縮小へ、当局の懸念受け―

この記事の要約

総合医療大手の独Fresenius(バート・ホームブルク)は13日、独医療機関2位のRhoen-Klinikumが運営する病院の大半を譲り受ける計画について規模を縮小すると発表した。地域によって寡占が進むことを連邦カルテ […]

総合医療大手の独Fresenius(バート・ホームブルク)は13日、独医療機関2位のRhoen-Klinikumが運営する病院の大半を譲り受ける計画について規模を縮小すると発表した。地域によって寡占が進むことを連邦カルテル庁が懸念しているため。取得する病院数を減らすことで、Freseniusは同庁の承認を得る意向だ。

\

Freseniusは傘下に独最大手病院Heliosを抱えており、独禁当局の承認を経て取引が成立すると、欧州最大の民間病院となる。昨年9月の合意ではRhoenから総合病院43カ所、外来専門病院15カ所を譲り受けることになっていた。

\

これに対し連邦カルテル庁は11月末、買収計画の本格審査を開始すると発表。Freseniusは今回、買収の規模を縮小することを明らかにした。具体的にはボイツェンブルク、クークスハーフェン、ヴァルタースハウゼン・フリードリヒローダの3カ所にあるRhoenの総業病院はHeliosの病院に距離的に近いため取得しない方針だ。このほか、Heliosがボルナとツヴェンカで運営する計2病院もRhoenから取得予定の病院に距離が近いため、放出する。これら計5病院の売上高は合わせて約1億6,000万ユーロに上る。

\