独建設大手のHochtief（エッセン）は3日、独不動産大手Aurelisの株式50％を売却して同社から全面撤退すると発表した。経営資源を交通・エネルギー・都市インフラ分野に絞り込む戦略に伴う措置。取引価格は2013年11月末現在の時価にほぼ相当する額だと公表するにとどめ、具体額を明らかにしていない。売却手続きはドイツの独禁当局の承認を経て上半期中に終了する見通しという。
\保有するAurelis株のうち43％を米投資会社Grove International Partnersを中心とするコンソーシアムに売却。残り7％も別の投資会社に譲渡する。GroveはすでにAurelis株50％を保有しており、Aurelisを傘下に収めることになる。
\Aurelis は鉄道大手Deutsche Bahn（DB）の元子会社で、Hochtiefは2007年、Groveと共同買収した。取引価格は両社合わせて16億4,000万ユーロ。Hochtiefは親会社であるスペイン同業のASC（Hochtiefを11年に買収）から経営資源の絞り込みを指示され、Aurelis株の売却を模索していた。
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