工業ガス大手の独Linde(ミュンヘン)は11日、ロシア連邦タタールスタン共和国の大手製油精製会社TAIF-NK PSCから水素製造装置2基を受注したと発表した。同国中部のニジネカムスク製油所内に建設する。取引金額は約1億2,000万ユーロ。
Lindeが受注した水素製造装置は生産能力がそれぞれ11万ノルマル立法メートル毎時(Nm3/h)で、生産した高純度水素は製油所内の重質残さ油処理施設に供給される。2015年末までに完成する予定。Lindeは同装置の設置のほか、備品の調達・供給も担当する。
発注元のTAIF-NK PSCはガソリンプラントやガスコンデンセート処理施設を含むタタールスタン最大の製油所を運営している。