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2014/3/5

経済産業情報

ドイツ人の資産額、平均8万3千ユーロに

この記事の要約

ドイツ経済研究所(DIW)が2月26日発表した資産所有に関するレポートによると、17歳以上のドイツ人の2012年の資産額は平均8万3,000ユーロに上った。ただ、裕福層の上位10%が21万7,000ユーロ以上を保有する一 […]

ドイツ経済研究所(DIW)が2月26日発表した資産所有に関するレポートによると、17歳以上のドイツ人の2012年の資産額は平均8万3,000ユーロに上った。ただ、裕福層の上位10%が21万7,000ユーロ以上を保有する一方で、下位28%は資産ないか負債を抱えており、中央値(メジアン)は1万7,000ユーロにとどまった。富の分布が大きく偏っている実態が浮き彫りになった格好だ。

地域、性別、年齢による格差も大きい。西部ドイツ地域の平均資産額は9万4,000ユーロで、東部ドイツ(4万1,000ユーロ)の2.3倍に上った。中央値で比較すると西部(2万1,000ユーロ)と東部(8,000ユーロ)の格差は2.6倍に達する。

性別では男性平均の9万7,000ユーロに対し、女性は同7万ユーロと3割少ない。

職業別では従業員10人以上の自営業者が平均95万2,000ユーロで最も多く、従業員1~9人の自営業(32万9,000ユーロ)、非自営業の管理職(20万9,000ユーロ)、年金・恩給生活者(11万2,000ユーロ)も平均を上回った。学生・職業訓練性と無職・失業者は平均がそれぞれ7,881ユーロ、1万8,000ユーロに上ったが、メジアンは学生が10ユーロ、無職・失業者が0ユーロだった。全く資産がない/負債がある人の割合は学生で49.9%、無職・失業者で65.5%に上った。