森永乳業は10日、独子会社Milei GmbHが新工場を建設すると発表した。中国をはじめとするアジア諸国で需要が旺盛なホエイ（乳清）製品、乳糖など乳原料製品の生産能力を強化する。
2019年までに約1億4,500万ユーロを投資。Mileiの本社所在地ロイトキルヒに敷地面積16万平方メートル、延べ床面積3万平方メートルの工場を新設する。3月に着工し、16年1月から順次、稼働させる計画だ。
Mileiは1971年の設立で、森永は12年に完全子会社化した。現在は欧州、アジアでホエイ蛋白濃縮物、乳糖などの乳原料製品を世界的な食品メーカーに供給している。新工場棟の増設によりMileiは20年の製造量を現在よりも25％多い年10万トンへと拡大。売上高も同50％増の約1億9,000万ユーロに伸ばす計画だ。
森永乳業は国際事業の拡大を重要な経営課題と位置づけており、Mileiのホエイ事業を今後、欧米、アジア、アフリカ市場で積極的に展開していく。
