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2014/3/19

経済産業情報

化学業界、売上成長率で今年1.5%見込む

この記事の要約

独化学工業会(VCI)は12日、独業界(製薬を含む)の2014年の売上高が前年比1.5%増の1,915億ユーロに拡大するとの予測を発表した。昨年第4四半期から景気が回復しているためで、生産成長率も2%を予想している。出荷 […]

独化学工業会(VCI)は12日、独業界(製薬を含む)の2014年の売上高が前年比1.5%増の1,915億ユーロに拡大するとの予測を発表した。昨年第4四半期から景気が回復しているためで、生産成長率も2%を予想している。出荷価格については0.5%減となり、昨年に引き続き低下するとの見方を示した。

業界のすべての分野で景気は上向いており、昨年第4四半期には欧州連合(EU)の主要国向け販売が増加に転じたという。景気のリスク要因としてはウクライナ問題を挙げた。

13年の業界売上高は前年比1.0%増の1,887億ユーロに拡大した。国内が1.4%増の750億ユーロとなり全体をけん引。国外も0.8%増の1,137億ユーロに上った。生産成長率は1.5%。製薬部門がけん引した格好で、製薬を除いたベースでは同成長率が0.6%にとどまった。出荷価格(製薬を含む)は1.1%低下。工場稼働率(同)は前年の83.2%から83.9%へと0.7ポイント上昇した。

13年第4四半期の業界売上高は前期比2.1%増の444億ユーロだった。国外が3.3%増加して全体が強く押し上げられた格好。国内はプラスマイナス0%にとどまったものの、売り上げの水準自体は高いという。業界生産高は2.3%増(製薬を除くと1.9%増)で、出荷価格はマイナス0.5%だった。工場稼働率は前期の83.6%から84.4%へと0.8ポイント上昇した。