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2014/3/19

経済産業情報

世界の風力発電市場が20%縮小

この記事の要約

企業コンサルティング大手のオリバー・ワイマンが欧州風力エネルギー協会(EWEA)の年次総会に合わせて発表した業界動向によると、2013年に世界で新設された風力発電設備の容量は35.4ギガワット(GW)となり、前年の44. […]

企業コンサルティング大手のオリバー・ワイマンが欧州風力エネルギー協会(EWEA)の年次総会に合わせて発表した業界動向によると、2013年に世界で新設された風力発電設備の容量は35.4ギガワット(GW)となり、前年の44.5GWから20%縮小した。シェールガス革命で天然ガスの生産量が飛躍的に増加し、米国で風力発電への投資意欲が後退したことが影響。同国の新設容量は14.8GWから3.3GWに激減した。欧州は0.5GW減の12GWだった。

EWEAによると、EU(欧州連合)域内で13年に新設(送電網に接続)された風力発電設備の容量は11.16GWで、前年を8%下回った。洋上(オフショア)は34.4%増の1.57GWと大きく拡大したものの、陸上(オンショア)が12.3%減の9.59GWに後退し、足を強く引っ張った。

国別の新設規模はドイツが3.24GWで最高。2位以下は英国(1.88GW)、ポーランド(0.89GW)、スウェーデン(0.72GW)が続いた。

13年末時点の累積設置容量もドイツが33.73GWでトップだった。2位はスペイン(22.96GW)、3位は英国(10.53GW)で、EU全体では117.29GWに達した。

EU以外の欧州ではトルコの伸びが目立つ。同国の13年新設容量は0.65GW、累積設置容量は2.96GWで、

累積はEU9位のポーランド(3.39GW)に次ぐ規模だ。