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2014/4/9

経済産業情報

独機械業界、模造品による被害79億ユーロに

この記事の要約

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は7日、模造品の影響で独業界が喪失した売上高が昨年、推定79億ユーロに達したとの試算を発表した。雇用規模で約3万8,000人に相当する被害という。 会員企業を対象に実施したアンケート調査では […]

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は7日、模造品の影響で独業界が喪失した売上高が昨年、推定79億ユーロに達したとの試算を発表した。雇用規模で約3万8,000人に相当する被害という。

会員企業を対象に実施したアンケート調査では模造品の被害を受けた企業の割合が2年前に実施した前回調査の67%から71%に増加。過去最高を更新した。模造を行うのはこれまで同様、中国企業が最も多く、約4社に3社が被害を受けた。トルコ、インド企業による模造も多い。

被害を受けた割合が最も多い部門は木材加工機械で、90%以上の企業が製品・部品を模造されたり、デザインを盗用されたという。繊維機械、農業機械メーカーでも被害の割合が高かった。

VDAMは模造品対策の強化に向け同日、独連邦憲法擁護庁と協力することで合意した。同庁は助言や具体的な措置を通して機械メーカーを支援する。