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2014/6/18

経済産業情報

SUVの販売比率が18%以上に

この記事の要約

ドイツの1~4月の乗用車新車販売台数に占めるSUVの割合が18.3%に達し、過去最高を更新したことがデュースブルク大学自動車リサーチセンター(CAR)の調べで分かった。車高が高く見晴らしが良いほか、安全性と利便性が高いこ […]

ドイツの1~4月の乗用車新車販売台数に占めるSUVの割合が18.3%に達し、過去最高を更新したことがデュースブルク大学自動車リサーチセンター(CAR)の調べで分かった。車高が高く見晴らしが良いほか、安全性と利便性が高いことが人気の源泉になっているようだ。2020年にはSUVの新車販売台数が100万台を超え、新車の3台に1台を占めるようになる見通しという。

SUVの割合が最も高い独ブランドはポルシェで38%に達した。4月に納車が始まった小型SUV「マカン」が数値を押し上げた格好。BMWも同割合が約25%と高い。

一方、フォード(同10.9%)、フォルクスワーゲン(12.6%)、メルセデス(13.5%)、オペル(13.9%)は同割合が低い。ただ、これらのブランドもSUVの種類を増やしており、今後は同割合が高まる見通しだ。

今年はSUVの新モデルが5種類(BMW「X4」、フィアット「500X」、フォード「エコスポーツ」「エッジ」、ジープ「ジープスター」)市場投入される計画で、通年のSUV販売台数は前年の50万台から57万台以上に拡大する見通し。

SUVにシェアを食われているのはハッチバック車とノッチバック車だ。ハッチバックは新車販売に占める割合が最も高く36%強に達しているものの、2010年に比べると6.5ポイント低下した。ノッチバック・セダンはシェアが5%に過ぎない。