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2014/6/25

企業情報

Douglas Holding AG―香水販売部門にIPO観測―

この記事の要約

独小売大手Douglas Holding(ハーゲン)の香水販売部門Douglasが来年にも新規株式公開(IPO)を実施するとの観測が浮上している。同部門の業績が極めて好調なことから、Douglas Holdingの過半数 […]

独小売大手Douglas Holding(ハーゲン)の香水販売部門Douglasが来年にも新規株式公開(IPO)を実施するとの観測が浮上している。同部門の業績が極めて好調なことから、Douglas Holdingの過半数資本を持つ投資会社AdventがIPOの検討に入ったという。経済誌『マネージャー・マガチン』が18日報じた。広報担当者は同誌の問い合わせに「戦略的なオプションは常に検討している」と述べたものの、「個々の子会社の売却観測には原則的にコメントしない」との立場を示した。

Adventは2012年から13年にかけて、Douglasの創業家一族と共同で株式公開買い付け(TOB)とスクイズアウト(他の株主からの強制的な株式買い上げ)を実施し、Douglas Holdingを傘下に収めた。出資比率は80%に上る。同誌によると、市場環境が悪化し、香水販売部門のIPOが実現しない場合は、同部門を戦略投資家に売却する考えという。

Douglas Holdingは香水販売部門のほか、時計・宝飾品販売のChrist、書籍販売のThalia、婦人服販売のAppelrath Cueppersを傘下に持つ。このうちAppelrath Cueppersについてはすでに売りに出している。同誌によると、AventはChristとThaliaも年内に売却したい考えという。菓子販売部門のHusselは3月時点で投資会社に譲渡した。