自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は14日、米国で中型SUVを生産する計画を明らかにした。同国でSUVの需要が増えていることに対応する考え。これまでは中型セダン「パサート」しか現地生産しておらず、販売が低迷していた。SUVの投入により巻き返しを図る考えだ。
新たに開発するSUVの生産などに総額9億ドルを投資。2016年末からテネシー州チャタヌーガ工場で新SUV(コードネーム:クロスブルー)を生産する。
VWの米国販売台数は昨年40万台強で、前年を約7%下回った。同社はこれを2018年までに80万台へと倍増させる考え。
チャタヌーガ工場内に開発センターも開設する。北米市場の顧客ニーズを製品開発に速やかに反映できる体制を構築し、販売増につなげていく。技術者200人の投入を予定している。