海運大手のAPモラー・マースク(デンマーク)とMSCメディタレニアン・シッピング・カンパニー(スイス・伊資本)は10日、主要航路のコンテナ貨物輸送で業務提携すると発表した。当初は仏CMA-CGMを加えた3社で事業連合を結成する計画だったが、中国当局から認可されなかったため、規模を縮小して提携する。
両社はアジア~欧州、太平洋、大西洋航路でコンテナ貨物船を共同運航する事業連合「2M」を結成。188隻のコンテナ船を持ち寄り、航空会社の「コードシェア」と同様の形で共同運航する。うち55%に相当する110隻をマースクが提供する。提携期間は10年。当局による認可を経て、2015年初めの始動を目指す。
マースクとMSCは共同運航を3社連合で計画していた255隻を下回る規模に抑えることで、認可を取り付けたい考えだ。