独軍需・自動車部品大手のラインメタル（デュッセルドルフ）は22日、自動車部品部門の統括会社KSPGが上海汽車集団（SAIC）傘下の自動車部品メーカー、華域汽車系統（HASCO）と共同で自動車用アルミ鋳造部品の合弁会社を設立すると発表した。同部品市場が拡大していることに対応。同分野で世界の最大手グループに食い込む考えだ。HASCOとは1997年から提携しており、今回の合弁設立により協力関係を強化する。
西南ドイツのネッカースウルムにあるKSPGの子会社KSアルミニウム・テクノロジーを折半出資の合弁会社に切り替える。KSアルミニウム・テクノロジーは従業員数が900人で、昨年は約2億ユーロを売り上げた。今後はHASCOから事業拡張資金の供給を受け世界的に事業を強化していく。
KSPGは1997年、HASCOと共同でピストン部品の合弁会社を設立。昨年は自動車向けポンプの合弁設立でも合意した。両社の合弁事業は従業員数が計3,500人で、昨年の売上規模は約5億ユーロに上った。
