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2014/8/27

企業情報

エア・ベルリン―運行路線を集約へ―

この記事の要約

独航空2位のエア・ベルリンは20日の決算発表で、運行路線を需要が大きいドイツ、オーストリア、スイス、マヨルカ島に絞り込む方針を明らかにした。同社は長期の経営不振に陥っており、事業を絞り込むことで今後3年以内に持続的に利益 […]

独航空2位のエア・ベルリンは20日の決算発表で、運行路線を需要が大きいドイツ、オーストリア、スイス、マヨルカ島に絞り込む方針を明らかにした。同社は長期の経営不振に陥っており、事業を絞り込むことで今後3年以内に持続的に利益を稼げる体制を構築する。運行機数は10%削減する考えだ。

業績回復に向けては筆頭株主である中東のエティハド航空、および伊アリタリア航空との協力関係も強化していく。詳細は9月に発表する予定。

2014年4-6月期(第2四半期)決算では営業損益(EBIT)が690万ユーロの赤字となったものの、赤字幅は前年同期の810万ユーロから縮小した。コスト削減が奏功。顧客数が安定的に推移したこともあり、売上高は2.9%増の11億4,640万ユーロに拡大した。営業外収支が好調だったことから、純損益は前年同期の赤字(3,800万ユーロ)から860万ユーロの黒字に転換し、5年ぶりに黒字転換を果たした。