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2014/9/24

経済産業情報

独工作機械業界、上期受注6%増に

この記事の要約

独工作機械工業会(VDW)が16日発表した独業界の2014年上半期の新規受注高は73億3,500万ユーロで、前年同期を6%上回った。国内受注が18%増の26億6,500万ユーロと好調で全体が押し上げられた格好。国外は1% […]

独工作機械工業会(VDW)が16日発表した独業界の2014年上半期の新規受注高は73億3,500万ユーロで、前年同期を6%上回った。国内受注が18%増の26億6,500万ユーロと好調で全体が押し上げられた格好。国外は1%減の47億7,000万ユーロとやや落ち込んだ。

新規受注はドイツのほか、北米、東欧が好調だった。米国は産業ルネサンスが追い風となっている。メキシコ、カナダ、東欧は自動車産業の投資で水準が押し上げられた。

ロシアの新規受注高は40%落ち込んだ。ルーブル相場の急落を受けて企業の資金力が弱ったうえ、軍事に転用できる技術の輸出が制限されたことが響いた格好だ。アジアでは中国、韓国、タイで前年同期を下回った。

下半期は国内新規受注が減少し、国外が増加に転じる見通しだ。国内は5~7月期に前年同期を5%下回り、7月に限ると前年同月比の減少率が24%に達した。一方、国外は5~7月が23%増加、7月は42%の伸びを記録した。

上半期の国内生産高(設置・修理・保守を含む)は前年同期比横ばいの65億1,800万ユーロにとどまった。VDWは今年通期の生産成長率が3%に上るとした予測の据え置きが難しくなってきたとして、下方修正の可能性を示唆した。