英長距離バス大手ナショナル・エクスプレスグループの独子会社シティ-2-シティが10月13日付で事業を停止する。長距離バスの運行を中止するのはドイツで同社が初めて。価格競争が激しすぎて黒字転換する見通しが立たないと判断した。同社への取材をもとに17日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
ドイツではドイツ鉄道(DB)による長距離路線バス市場の独占が13年1月付の法改正で廃止された。これを受け大小さまざまな企業が同市場に参入。ナショナル・エクスプレスも13年4月にシティ-2-シティを立ち上げた。
だが、市場は過当競争に陥っており、シティ-2-シティは昨年およそ300万ユーロの赤字を計上。今年上半期も同約175万ユーロを計上した。