ドイツ連邦統計局が9月26日発表した2014年8月の輸入物価指数は前年同月比1.9%減となり、20カ月連続で1年前の水準を下回った。エネルギー価格が平均11.2%低下したことが最大の押し下げ要因で、エネルギーを除いたベースでは下落幅が0.1%にとどまった。
エネルギー価格の変動率を分野別でみると、天然ガスは低下率が22.5%と特に大きかった。原油は同7.6%、石油製品は6.9%、石炭は6.8%だった。
エネルギー以外では鉄鉱石がマイナス18.2%と大幅に下落した。穀物も2.2%下がっている。
一方、コーヒー生豆はプラス46.7%と急上昇。粗ニッケルも27.1%上がった。銑鉄・鉄鋼・鉄合金は0.8%増、非鉄金属は2.3%増だった。
8月の輸入物価指数は前月比では0.1%減となり、2カ月連続で落ち込んだ。エネルギーは2.2%減。エネルギーを除いたベースでは0.3%上昇した。
8月の輸出物価は前年同月比が0.1%低下、前月比は変動がなかった。