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2014/10/15

総合 - ドイツ経済ニュース

卸売物価、10月以降は上昇に転じる可能性も

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が13日発表した2014年9月の卸売物価指数(2010年=100)は106.4となり前年同月比で0.9%低下した。1年前の水準を下回るのは15カ月連続。これまでに引き続き石炭・石油製品が5.2%減と大きく […]

ドイツ連邦統計局が13日発表した2014年9月の卸売物価指数(2010年=100)は106.4となり前年同月比で0.9%低下した。1年前の水準を下回るのは15カ月連続。これまでに引き続き石炭・石油製品が5.2%減と大きく低下し、全体を強く押し下げた。ただ、同物価指数は13年10月から14年9月までの12カ月間、106.3から106.6の間で安定的に推移しており、今月(14年10月)以降は統計上のベース効果で前年同月比の減少率が大幅に縮小するか、同変動率がプラスに転じる可能性がある(グラフ参照)。

石炭・石油以外で前年同月比の減少率が大きかったのは青果・じゃがいもと穀物・葉たばこ・種子・飼料で、それぞれ5.8%、5.6%の幅で落ち込んだ。コーヒー・茶・カカオ・香辛料は10.6%上昇、飲料も2.0%上がった。

卸売物価指数は前月比では0.1%増となり、2カ月ぶりに上昇へと転じた。石炭・石油製品はプラス0.4%で、コーヒー・茶・カカオ・香辛料も1.3%上がった。穀物・葉たばこ・種子・飼料は1.2%低下。青果・じゃがいもと飲料も各0.2%、0.1%下がった。