1ユーロの価値が2017年には0.95ドルとなり、02年夏の水準まで低下するとの予測を、ドイツ銀行の通貨ストラテジストが発表し、注目を集めている。現在は約1.2674ドル(8日)を付けているが、欧州経済の極端な低成長とユーロ圏からの資金流出を受けてそうした事態が起こりうるとしている。米銀ゴールドマン・サックスも同年に1ユーロ=1ドルを予想。英銀バークレイは今後1年で1.10ドルまで下がるとみている。
米銀JPモルガンの関係者はこうした予想の発表について、市場の注目を引くための手段だと指摘。ユーロ相場の大幅下落は起きないとしている。
ユーロの対米ドル相場は今年5月に1.40ドル弱を付け、2年半ぶりの高値となった。その後は下落傾向にあり、今月3日には12年夏以来の低水準である1.2501ドルを記録した。