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2014/10/15

経済産業情報

玩具大手レゴがシェルとの販促キャンペーンを中止へ

この記事の要約

デンマークの玩具大手レゴが石油大手のシェルと共同で進めてきた販売促進キャンペーンを中止する。環境保護団体グリーンピースの批判を受けたため。レゴのヨルゲン・ビグ・クンドストルフ社長が現地紙『ポリティケン』に明らかにした。 […]

デンマークの玩具大手レゴが石油大手のシェルと共同で進めてきた販売促進キャンペーンを中止する。環境保護団体グリーンピースの批判を受けたため。レゴのヨルゲン・ビグ・クンドストルフ社長が現地紙『ポリティケン』に明らかにした。

両社の販促キャンペーンは、シェルのガソリンスタンドでハイオクガソリン30リットル以上を給油したドライバーにレゴの玩具(レースカー)をプレゼントするというもの。

これに対し、シェルを批判するグリーンピースはユーチューブに動画をアップロードして、両社の提携打ち切りを求める署名キャンペーンを開始した。動画ではシェルの洋上採掘プラットフォームから漏れ出た原油が止めどなく広がる結果、レゴのブロックで作られた島が住民ともども原油に覆われ沈んでしまう情景が描かれており、最後に署名を求めるテロップとともに「シェルは子供の想像力を汚染する」との文字が現れる。

グリーンピースによると、100万人以上が署名した。同団体の関係者はレゴがシェルとの提携打ち切りを表明したことについて「社会的な認証を得るために他のブランドを利用する石油会社への重要なシグナル」になると明言した。レゴはとばっちりを受けた格好で、クンドストルフ社長は「グリーンピースにはシェルと直接話をしてもらいたい」と語った。