ドイツ機械工業連盟(VDMA)が3日発表した独業界の2014年9月の新規受注高は前年同月比13%増と大きな伸びを記録した。1年前の水準を上回るのは3カ月ぶり。7月と8月は横ばいにとどまっていた。大型受注が多かったほか、夏季の受注低迷の反動が出たという。
国外受注が24%伸びて全体が強く押し上げられた。大型受注は特にユーロ圏外で多かった。前月に19%増となった国内受注は9%落ち込んでいる。
特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較をみると、7~9月は前年同期を5%上回った。国外が6%増加、国内も1%伸びた。
ウクライナ問題と対ロシア制裁の影響はあるものの、VDMAは14年の売上高が前年比4%増の2,100億ユーロとなり、過去最高を更新すると予想している。
一方、VDMAのラルフ・ヴィーヒャース主任エコノミストがdpa通信に明らかにしたところによると、1~8月のロシア向け機械輸出高は44億ユーロで、前年同期を約10億ユーロ下回った。欧州連合(EU)の対ロ制裁が今夏に強化されたことから、14年通期では最大35%減少する恐れがあるとみている。