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2014/11/5

経済産業情報

乗用車新車登録10月も増加、+3.7%に

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2014年10月の乗用車新車登録台数は27万5,320台となり、前年同月を3.7%上回った。増加は2カ月連続。社用車が9.1%増えて、これまで同様、全体をけん引した。マイカーは5. […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2014年10月の乗用車新車登録台数は27万5,320台となり、前年同月を3.7%上回った。増加は2カ月連続。社用車が9.1%増えて、これまで同様、全体をけん引した。マイカーは5.1%減少している。1~10月の累計は前年同期比3.0%増の255万6,991台だった。

10月の伸び率が最も大きかった部門別はSUVで、前年同月を14.3%上回った。スポーツ車(13.9%増)、小型車(12.5%増)も2ケタ台の伸びを記録。全体の27.5%を占めるコンパクトカーは7.5%増加した。バンは16.6%減と振るわず、アッパーミドルと超小型車もそれぞれ8.1%、1.8%落ち込んだ。

電気自動車の登録台数は841台で、前年同月を14.0%下回った。ハイブリッド車は18.6%減の2,364台に落ち込んだものの、プラグインハイブリッド車は103.0%増と急拡大した。新車登録に占めるハイブリッド車の割合は0.9%だった。

走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均130.4グラムで、2.7%減少した。

増加率が最も大きかったブランドは三菱で、前年同月比65.7%増の2,457台を記録した。これにジープ(64.8%増の1,180台)、スバル(50.7%増の532台)が続く。

ドイツ車はスマート(53.8%減の1,191台)とフォード(6.7%減の1万8,389台)が落ち込んだ以外はすべて増加した。ポルシェが35.8%増の2,456台、ミニが13.4%増の3,241台と2ケタ増を記録。アウディは5.7%増の2万3,768台、オペルは4.4%増の1万8,444台、メルセデスは3.0%増の2万5,142台、BMWは1.5%増の1万9,952台、フォルクスワーゲン(VW)は0.3%増の6万1,978台だった。

三菱とスバル以外の日本車ではホンダ(21.2%増の2,214台)、マツダ(13.1%増の3,638台)、トヨタ(0.5%増の6,875台)が増加。日産(0.4%減の5,951台)、レクサス(6.5%減の143台)、スズキ(8.9%減の2,441台)は減少した。

日本車以外の主な輸入ブランド(新車登録1,000台以上)はすべて増加した。各ブランドの実績はセアトが22.1%増の9,303台、ルノーが21.7%増の1万490台、ボルボが21.1%増の2,792台、フィアットが16.3%増の5,993台、ランドローバーが11.2%増の1,149台、プジョーが10.8%増の5,189台、起亜が8.8%増の4,844台、ダチアが7.1%増の4,244台、現代が6.7%増の9,047台、シトロエンが6.7%増の4,446台、シュコダが4.8%増の1万5,929台だった。

一方、独自動車工業会(VDA)が同日発表した10月の乗用車国内生産台数は47万3,800台で、前年同月を4%上回った。輸出台数は3%増の36万4,200台。1~10月の累計では生産台数が前年同期比4%増の471万6,500台、輸出台数が4%増の362万1,500台だった。

10月の国外新規受注台数は前年同月比で13%増加した。米国と中国市場が好調という。