日本電産は12日、独子会社を通して車載ポンプ製造の独ゲレーテ・ウント・プンペンバウ(GPM)を買収すると発表した。自動車向け事業を強化する戦略の一環で、GPMの創業家から全持分を取得する。取引金額は明らかにしていない。来年2月の買収手続き終了を見込む。
GPMは欧州市場有数の車載用ポンプメーカーで、ウォーターポンプやオイルポンプ、モジュールポンプの開発・製造・販売を行っている。本社所在地マーベルスロートのほか、ブラジルと中国に事業拠点を持つ。従業員数は1,047人(2013年末)で、昨年は2億6,590万ユーロを売り上げた。
日本電産は自社のモーターとGPMのポンプを組み合わせることで、成長が見込まれる電動ポンプ分野で事業を強化する考えだ。傘下の日本電産エレシスが持つコントロール技術を活用し、電動ポンプのパワーパック化も目指す。