高級車大手の独BMWが中国のディーラーに総額6億8,500万ユーロ(51億人民元)を支払うことで合意した。ディーラーはBMWが設定した販売目標を不当として発注拒否の構えをみせていた経緯があり、同社は事態の悪化を避けるために今回の合意に踏み切ったもようだ。中国自動車流通協会(CADA)が5日、明らかにし、BMWが追認した。
BMWは現地ディーラーに対し一定数の新車販売を引き受けることを義務づけられている。だが、昨年は景気減速や環境規制の強化を背景に新車需要が伸び悩んだため、ディーラーは売れ残った在庫を大量に抱え込み損失が増加。当局に苦情を申し立てるなど、両者の関係が険悪になっていた。他のメーカーもBMWと同様の問題を抱えており、現在話し合いを進めているという。