独エネルギー水道産業連合会(BDEW)は12月29日、2014年の国内発電量(見通し)に占める再生可能エネルギーの割合が25.8%となり、前年の24.1%から1.7ポイント増加したと発表した。再可エネ発電設備が助成政策を受けて新設されたほか、天候もプラスに働いたことが大きい。これまで最大だった褐炭発電は25.6%にとどまっており、再可エネは電源シェアで初めて首位に浮上した。
再可エネ発電量を部門別でみると、シェアが小さい地熱と洋上風力でそれぞれ50.0%増の1億キロワット時(kWh)、37.0%増の12億kWhと大きく拡大。このほか、太陽光(13.5%増の352億kWh)、ごみ(12.7%増の61億kWh)も2ケタ台の伸びとなった。バイオマスは4.0%増の428億kWh、陸上風力は0.7%増の512億kWhで、水力は9.5%減の208億kWhに落ち込んだ。再可エネ全体では6.0%増の1,574億kWhに拡大した。
国内の電力総発電量は6,105億kWhで、前年の6,332億kWhから3.6%減少した。例年に比べ気温が高く、暖房需要が減少したことが背景にあり、国内電力消費量も3.9%減の5,763億kWhに低下した。