アイルランドの格安航空(LCC)ライアンエア(ダブリン)がドイツ事業を大幅に強化する。これまで地方の小規模空港に限定してきた発着拠点を大型空港にも拡大。シェアを大幅に伸ばし、独市場2位のエア・ベルリンを追い抜く考えだ。マイケル・オレアリー最高経営責任者(CEO)が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした。
同社は現在ドイツで、フランクフルト・ハーン空港(ヘッセン州にあるフランクフルト国際空港とは別の空港で、フランクフルト市から100キロ以上離れている)など地方の小規模な13空港を利用している。独市場シェアは4%にとどまっており、これを引き上げるために大型空港の利用にも乗り出す。
まずは4月から新たにシュツットガルト空港で発着を開始する。現在9の空港とも交渉しており、最終的に利用空港を20~25カ所に拡大。今後4年間で市場シェアを5倍の20%に増やし、ルフトハンザ航空に次ぐ2位に浮上する考えだ。ルフトハンザとエア・ベルリンがコスト削減策の一環で路線数を削減すると予想しており、その穴を埋める形で運行本数を増やしていく。