半導体世界最大手の米インテルは2日、独同業ランティク（Lantiq）を米投資会社ゴールデン・ゲート・キャピタルから買収することで合意したと発表した。スマートホーム分野で事業を強化する狙い。取引金額は公表していない。買収手続きは独禁当局の審査を経て約3カ月で終了する見通しという。
ランティクはかつて独半導体大手インフィニオンの有線通信チップ（WLC）事業だったが、インフィニオンは経済・金融危機で資金繰りが悪化した2009年に、黒字の同事業を2億5,000万ユーロでゴールデン・ゲートに売却した。
ランティクはインターネット接続・スマートホーム用の半導体を手がけている。インテルは同社の買収により通信サービス会社、消費者向けの製品を拡充する意向だ。
ランティクは新規株式公開（IPO）を計画していた2010年に、売上高が5億ドル、営業利益（EBITDA）が1,500万～2,000万ドルだと公表したのみで、その後は業績を明らかにしていない。
