独担保証券銀行連盟(VDP)は16日、国内不動産価格の上昇率が昨年は4.7%(前年比)となり、前年の同4.2%から拡大したと発表した。低金利と世界的に溢れる投資資金、および堅調なドイツ経済が水準を強く押し上げた格好だ。VDPはこの傾向が今後も続くと予想している。
上げ幅は住宅不動産で大きく、前年の4.0%から5.0%に拡大。3世帯以上の集合住宅では同6.9%に達した。1・2世帯住宅は3.1%にとどまっており、投資資金は賃貸物件の多いマンション・アパートに強く流れ込んでいるもようだ。
商工業不動産の上げ幅は3.8%で、前年の4.7%から低下した。オフィスビルで同5.9%から3.9%に下がったことが大きい。小売用不動産では2.4%から3.8%に上昇した。