ドイツ連邦統計局が17日発表したホテル・飲食業界の2014年の売上高は前年比3.2%増となり、3年来の高い伸びを記録した。増加は5年連続。堅調な個人消費が追い風となっており、物価調整後の実質でも1.0%拡大した。業界団体DEHOGAは今年、名目1.5%の成長を見込む。
14年の業界売上成長率(名目)を分野別でみると、全体をけん引したのはケータリングで5.2%に達した。飲食は同1.1%、ホテルは0.9%。ホテル業界はドイツで休暇を過ごす人の増加がプラス材料となった。
DEHOGAは同日付のプレスリリースで、1月に施行された最低賃金法を批判した。月給2,958ユーロ(支給額ベース)以下の被用者を対象に勤務時間の記録義務が導入されたことで煩雑な事務手続きが増えたと問題を指摘している。同ルールは時給8.5ユーロの最低賃金が骨抜きにされることを防ぐ目的で導入された経緯があり、所轄大臣のナーレス労働相は改正しない考えだ。