米司法省は3月31日、自動車部品大手の独ボッシュが価格カルテルで罪を認め罰金5,780万ドル(5,330万ユーロ)を支払うことに同意したと発表した。ボッシュの広報担当者はメディアの問い合わせに、内部調査でカルテルの事実を確認したと述べるとともに、関与した従業員に対し退職や非営業職への異動など措置を取ったことを明らかにした。
司法省によると、ボッシュは少なくとも2000年1月から11年7月までの期間、カルテルに関与。点火プラグ、酸素センサー、セルモーターの価格を不当に吊り上げていた。自動車大手ダイムラー、フォルクスワーゲン(VW)、フォード、ゼネラル・モーターズ(GM)と電動工具メーカーのシュティールが被害を受けた。
同省はここ数年、自動車部品のカルテル摘発に注力しており、これまでに日本メーカーを中心に計34社が違法行為の事実を認め、合わせて約25億ドルの罰金支払いで合意した。